Angelaは

生粋のジャーニー・ファンだからな
それもスティーブ・ペリーのファンだから

この映画を「観る時」は
慎重に時を選んだ


ギタリストの
ニール・ショーンが
You Tubeで見つけた
新しいジャーニーのボーカリスト

スティーブの声に
ソックリのフィリピン人

いや〜〜そりゃあ〜〜
先入観ありまくりでしょ?


ということで
先入観がゼロになった「今」
やっと素直な心で観れた


結果は?というか
感想は?というと

良かった〜〜〜〜
彼で良かった〜〜



08
アーネル・ピネダ

ニール・ショーンの
必死のネット検索の結果が
(これが今の時代っぽいよね)
彼の人生を大きく変えたんだ

14歳から歌い始めた
ストリート・チルドレンだった彼

25年
歌い続けて

でもなかなか光に当たることなく
(賞を取ったりプロにもなったけど)

39歳

もう歌を
やめようか

そう思っていた矢先に

天下のバンド
ジャーニーへの加入!
(ニール直々スカウト!)


ストリートチルドレンが
今や豪邸住まいだからね

すごい人生だよ


そんな彼に
スポットライトを当てた
ドキュメンタリー映画なのだが

彼は何度も結婚に失敗していて
過去にドラッグやアルコール中毒の経験もあり

だからこそ

今手にしている家庭を
今手にしている成功を

女やドラッグから
(数々の誘惑から)
守らなければいけない

そういう強い意志が
垣間みれたこと


「良かった」ってのは
これが一番大きかった


あと面白かったのが
アーネル参加の最初のライブの時

メンバーの皆も
ライブ中のアーネルってのを
初めて見るわけで

そこでアーネルは
難易度の高い歌を歌いながら

走り回るわ
飛び回るわで

コイツは
デイブ・リー・ロスか
ブルース・リーか

っていう
メンバーのコメントが笑えた


確かに・・・

スティーブは
そういうタイプのシンガーじゃなかったしね


それで
そのライブのあと

スタッフに
動き回るなって
怒られたってのも
微笑ましいエピソードだけど


あとは
アメリカンバンドが
「東洋人をメンバーにする」ってことには
こんなにも大きな壁があったんだなってことだ


白人から見れば
東洋人は異星人みたいで

それは東洋人も白人に対して
同じような感覚を持っていて


だけど
ちゃんと共存できる

お互いの心が繋がれば
好きな事が一致していれば


アーネルはツアーの最中
「夢を見ているみたいだ」って
何度も何度も繰り返して言っていた


自分もジャーニーのファンで
だからジャーニーの曲を歌ってきて

それが今や
ジャーニーのステージに
自分が立っているんだもんね


アーネルの人生は
レアなシンデレラ人生だけど

でもアーネルが夢を諦めず
歌い続けていたからこそ
この結果は生まれたんだ






声がホント
スティーブに
ソックリなんだよね

でもただのソックリさんなら
他にもたくさんいるはずなんだ


アーネルの声は泣ける
そこがスティーブと同じ

スティーブが持っていたのと
同じような

悲しみとか
喪失感とか

そういうものは声と一緒に
自然と出てきていて


たぶんそこが
他のソックリさんとの
決定的な違いで

アーネルのいるジャーニーの
大成功の要因なんだと思う


あとは
なにより
ニールを筆頭にした
他のメンバーたち皆が

『アーネル大好き!』って
伝わってくるのがいいね


メンバー同士が
仲良しであること

お互いの才能を
リスペクトし合っていること

これはもう
絶対だから


バンドメンバーってのは

夫婦とか家族とかと
同じような繋がり方になるからさ