59

僕は何度も
同じ夢を見る

物心ついた頃から
何度も何度も繰り返し
その夢は睡眠中に現れる


夢の中の僕は
空を見上げながら
「星を読んでいる」


あの星は
こうで

この星は
こうで


そうやって
僕の周囲をグルっと
たくさんの人々に囲まれながら

僕は
ひたすら
「星を読んでいる」


その時代は

本もなく
電気もなく
高層ビルもなく

でも言葉はあったんだ


言葉は
あるけど

星の意味を伝えるための
言葉などは存在しておらず

どうやって
星たちの素晴らしさを
人々に伝えたらいいのか

僕は毎日
そのことだけに
一生懸命に生きていた


夢は
何度見ても
この繰り返し


でも僕は
この夢を見た日には
とても良い事が起きるんだ


今朝もまた
同じ夢を見た


今日はまた
どんな良い事が
僕の人生に巻き起こっていくんだろう