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僕の親友は
マジシャン

幼稚園からずっと
今も付き合っているのだが

彼は小さい頃から
落ち着いた物腰で

何事にも動じない
大人びた言動で

ちょっと他の子供とは違う
独特の雰囲気を醸し出していた


幼稚園時代から
すでに彼は手品を披露して
彼の周囲の人々を喜ばせていたんだ

手品は
そこらへんにあるもので
パッパッパっとやってしまう

誰に教わらずとも
そういう遊びを
自分で作る

そんな彼に
彼の親すらも
驚きの連続だったらしい


小学校
中学校
高校と

成長するにつれて
彼の手品は本格的になっていき

その頃には
手品で小遣いも稼ぐようになっていた


僕は彼の手品を
小さい頃から見ているが
タネも仕掛けも全く分からない

本当は彼は本物の
「魔術師」なんじゃないか

そう思うことも
たびたびある


彼は手品で
人々を喜ばせる
人々を感動の渦に巻き込む


今は彼の活動の場は
世界各地に広がったので

以前のように
頻繁に会えなくなったが


彼のような人が


同じ時代を
僕と一緒に生きているのは

僕の人生の光なんだ



今日も彼は
世界の何処かで
誰かを笑顔にしながら

光の在処を
夢の在処を

希望の在処を

手品を見せながら
人々に伝え続けているんだ