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ある時期限定で
頻繁に見た夢に

道路のない道を
(つまりは空中を)
車で走っている

というものがあった


ある時
自分は運転席で

ある時
自分は助手席で


そしてそれは最初から
空中を車で移動してるんじゃなくて

最初は普通の道路を走っていて
途中から道路がパッと消えるんだ


それ
怖いでしょ?

最初は
めっちゃ怖い


だって
それって

遊園地のジェットコースターが突然
レールから外れて空中を飛ぶような
そういう体感なんだから


もうホントに
繰り返し繰り返し
その夢を何度も何度も見て


するとそのうち
怖くなくなるんだよね

夢を見ながら
『またこの夢か』って感じで


その夢の結末は
いつも同じ結末で

空中を車で移動していても
落ちたことがない
(ずっと空中を飛んでる)



道路を走りさえすれば
車は安全なんだとか

道路を走らないなら
車は落下するしかないんだとか

そんなの単に
一部の人間の思い込みでしかない



車で空中を移動していると
他にも同じような車が
たくさんあることを知るんだ

つまりは
こういう生き方は
空中では当たり前なんだ



渋滞知らず
事故知らず

道路に
自分の時間や行動を
一切制限されることなく

最短で
一足飛びで
目的地に辿り着ける人生



この夢
今はもう見ない

だって
『道のない道を生きる』
なんて

もう自分の中では
普通の現実だからだ