映画「タイタニック」といったら
このシーンばかりが有名になって
でも
そのおかげで
映画が大ヒットした
ってのも事実
身分違いの
若い男女の悲恋
というテーマを
前面に押し出した方が
確かに一般ウケはいいよな
でも実際は
そうじゃない
この映画の主人公は
100歳を越えた女性
過去も
現在も
自由と幸福を
存分に生きている
強くて美しい女性の物語なんだ
彼女が自由と幸福を獲得したのは
もちろん最初に純粋な願望があったから
でも現実にはハードな壁が
彼女の前に立ちはだかっていた
そんな時
ジャックと出会った
ジャックは貧乏人だが
狭い貧乏人ワールドを飛び出して
人生をイキイキとエンジョイしていた
ローズは金持ち側だが
狭い金持ちワールドに縛られていて
人生は空虚で生きることに絶望していた
ジャックは
「こっちへおいでよ」と
ローズを誘ったんだ
「こっち」とは「広い世界」
「自分を生きる自由な世界」
チャンスは
タイタニック沈没の時に訪れた
もし彼女が
あのまま
あの母親と一緒にいたら
もし彼女が
あのまま
あの婚約者と結婚していたら
空虚と絶望の世界で
彼女は生きた屍
素敵な思い出を積み重ねて
充実した人生を生ききることなど
決して有り得ない暗黒人生の住人だった
タイタニックの時代とは違い
現代では
一緒に暮らす人も(結婚も)
一緒に生きる人も(仕事も)
つまりは
何をどんな風に生きるかは
自分の好きに選べる
運命とか
そういう話ではなく
自分優位に
自分都合で
人を
事を
選べばいいだけなんだよ
あの頃ハヤりで観て
つまんねー映画だなって思った人も
今
違う目線で見れば
かつては見えなかった部分が
ハッキリと
見えてくるはず